Edición Iman エディマン

フジタの白鳥
画家藤田嗣治の舞台美術

フジタの白鳥

佐野 勝也 著

四六判上製/432ページ/カラー口絵16ページ
本体 3000 円+税
ISBN 978-4-88008-465-7

装丁画=宇野亞喜良
大野和士(指揮者)推薦!

新宿書房発売
2017年1月下旬発売

amazon.jp/4880084654



4月8日付『日経新聞』で三浦雅士氏激賞!
「力作かつ労作。まさに奇跡。本書を残してくれたことに感謝」

大野和士(指揮者)さん推薦のことば
「膨大な資料が緻密に検証され、戦後間もなく藤田の舞台装置による『白鳥の湖』が初めて我が国で演奏された歴史に、今、光が当たる。筆者の絶筆ともなった熱気に溢れる芸術家評伝」

書評続々!
4月7日『週刊読書人』(演劇評論家・高橋宏幸氏)
4月8日『日本経済新聞』(文芸評論家・三浦雅士氏)
(書評一覧を読む)

あの「乳白色」の画家・藤田嗣治(1886~1968)が、実は生涯にわたって舞台芸術に関わり続けていたことはほとんど知られていない。
1920年代、パリ・モンパルナスの時代には、バレエ・スエドワ『風変わりなコンクール』や新歌舞伎『修禅寺物語』の舞台美術・衣裳とパンフレットデザイン、終戦直後の日本では、1946年に帝国劇場での『白鳥の湖』の舞台美術、そしてパリに戻っての1951年(のちにフランスに帰化)には、ミラノ・スカラ座でオペラ『蝶々夫人』の舞台美術や衣裳デザイン。
画家としてパリで認められてからというもの、フランスで、日本で、そしてフランスに帰化してからはイタリアで。その人生の全般をとおして、藤田嗣治は舞台美術家として活動し、交流を深めていた。

これまでに筆者が特定できた、フジタのライフワークともいえる舞台美術全9作品を100点以上の図版で紹介。フジタの舞台美術としての仕事の全景が初めて明らかにされる。
2018年、没後50年を迎える藤田嗣治。そのフジタ研究のまさに画期的な一冊。

佐野勝也
1961 年東京生まれ。
東京外国語大学スペイン語科卒業後、西武百貨店に勤務。
退職後の1997 年より小島章司フラメンコ舞踊団にて舞台演出家として活動。
2008 年、早稲田大学大学院入学。
2013 年、「藤田嗣治の舞台美術と劇場空間」で博士号取得。
2015 年11 月、死去。

藤田嗣治とは?